印刷通販が一般的になってから、多くの方にご利用いただいております。
ここまで一般的になった理由のひとつは、やはり『低価格』ではないでしょうか。
確かに、通販ではない形での印刷依頼よりも、ネット通販での印刷のほうがお安くご注文いただける場合が多くなっています。
では、ネット通販では、なぜこのような低価格での印刷が実現したのでしょうか?
その答えのひとつには…すばり印刷方法があります。
まずは、基本の印刷方法を見てみましょう。
目次
基本の印刷方法は…印刷物の種類の数だけ【版】が必要
オフセット印刷の場合、印刷するデータの数だけ『版』を作ることが必要です。
オフセットの『版』とは、版画においての版木、ハンコにおいての印面。この『版』にインクなどをつけて印刷を行います。
版を作るのにかかる費用を『版代』といいますが、これがなかなか高額になってしまうんです…。
基本的には、5種類の印刷物を作るなら5種類の版が必要になりますし、フルカラーの場合は4色なので、5種類×4色=合計20種類の版が必要になってしまいます。
付け合わせ印刷では…1種類分の版で複数の印刷物が作れる!
その『版代』を抑えるのが『付け合わせ印刷』です!例えば…
- A4チラシ 4,000部
- A4チラシ 2,000部
- A4チラシ 1,000部
- A5チラシ 1,000部
- A5チラシ 1,000部
…という、サイズや部数が微妙に異なるチラシの注文が来たとします。
これらを『付け合わせ印刷』で印刷してみましょう!
まずは、A1以上のサイズで下図のような版を作成します。
この1種類の版で、1,000部印刷し、断裁を行います。
あっという間に、1種類分の版で5種類の印刷物ができましたね!
種類ごとに梱包された印刷物は、それぞれの納品先へ発送されます。
最初に紹介した『1種類ごとに版を作成する印刷方法』とは異なり、付け合わせ印刷は『版を複数人で共有し、割り勘している』というようなイメージですね。
この『付け合わせ印刷』を行っているからこそ、お求めやすい価格での提供が実現しています。
付け合わせ印刷のメリット・デメリット
メリット
1つの版で複数種類の印刷物を作れるため、コストを抑えられる。低価格で印刷物を作ることが可能。
デメリット
複数のお客様の印刷データを同時に印刷するため、特定のデータに合わせて色などの調整ができない。
…と、これだけ読むと、「じゃあ、印刷通販では、色が違っても諦めるしかないの…?」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません!
印刷通販でも、理想の色に近づけられます!
ご注文時に『本機色校正』というオプションを付けることで、理想の色に近づけることが可能です!
校正オプションとは、正確には『本印刷の前に少しだけ試し刷りをして、仕上がりを確認してから本印刷に入れる』という事前確認ができるオプションです。
ご入稿後に郵送される『校正紙(試し刷りのような印刷物)』をご覧いただき、色味などご納得いただいてから本印刷を行います。
校正紙を見て「ちょっと色が違うかな…?」と思ったら、データを調整して再入稿を。
調整後のデータで改めて校正紙を印刷し、郵送いたしますので、改めてご確認ください。
校正オプションの流れ(例)
※『簡易校正』では色の確認はできませんのでご注意ください!色の確認ができるのは『本機色校正』です。詳しくは下のボタンをクリック!