Webデザインの勉強は、流れや注意点・学習方法をしっかりと把握しておけば、独学でも十分勉強することが可能です。いきなり、スクールに高いお金を払うことはおすすめしません。
なぜなら、スクールに通うことで安心感を得てしまうと、どうしても勉強事態が受け身になりがちです。加えて、スクールに通っても勉強するのは自分なので、それが思うように続いていかなくてやめたくなった時の代償があまりに大きいからです。
かく言う筆者も独学で勉強してスキルを身につけました。独学で学ぶことのメリットは、自分のやりたい事に忠実に主体性をもって勉強が出来る点と分からないことを自分で調べて進んでいくことで得られる自走力が身につくことだと考えています。まずはこの記事を読んで独学をはじめてみてはいかがでしょうか?
目次
ゴールを明確にする
一口にWebデザイナーと言っても、人の数だけ定義が存在します。自分は、デザインをメインにやっていきたいのか、それともコーディングやフロントエンドのスキルも身につけて活動していきたいのか、などによってそれぞれ目標設定も日々の勉強内容も変わってきます。
世間的に”Webデザイナーとはこうあるべきだ”と定義されていること以上に、まず自分はどういう風になりたいか、理想像や目指す目標を明確にすることからはじめてみましょう!まだ、業界全体のことが分からない人は、実際に調べたり、すでにその職業について現役で活動している人に相談しながら、業界全体の雰囲気を掴んでいきましょう。
その上で、常に自分はどの方向へ進んでいきたいのか、を常に問い掛けるようにしてみてください。
毎日の勉強時間を確保する
いざ、勉強です…が、ちょっと待ってください!毎日の生活の中に確保できる勉強時間は十分にありますか?きちんと時間を捻出したうえでスケジュールを組み込まないと「忙しいから、今日はまぁいいか」と勉強を後回しにして、結局やらない、という結果につながりかねません。
学生さんや社会人の方を問わず、忙しい人は今一度、自分の生活を見直してみて、日々どこにどれだけの余白が取れるのかを考えてみましょう。忙しくて勉強する時間がロクに取れない…という方も、ダラダラとSNSを眺めている時間、ネットフリックスを観ている時間、あつ森をやっている時間…など一度これまでの生活を見直すことで勉強に当てられる時間は思っている以上に捻出できると思います。
自分に合った勉強法を確立する
自分は、本で勉強するのがいいのか、それとも音声や動画コンテンツ中心がいいのか、またこの二つをバランスよく取り入れていくのがいいのか、実際にやってみて無理なく肌感が合うものを選んでみてください。
絶対的な方法なんてこの世には存在しません。大切なことは、人の意見を鵜呑みにするのではなく、実際にまずやってみてから、これは合うな、とかちょっと自分には合わないな、ということを仮説検証していくことだと思います。
人の数だけ正しいやり方があります。
無料学習サイトをフル活用、必要に応じて課金
最初は、無料スタートで問題なしです。動画、音声、どれが自分に合ったプラットフォームなのか実際に使って体感してみて、考えていきましょう。思っている以上に、無料で学べるサイトはあるものです。
最初から、大きくお金をかけてしまうとそれが負担に思えたり、プレッシャーになりすぎてしまうので、様子を見ながら課金するスタイルで大丈夫です。定番のYouTubeをはじめ、プログラミングなら、代表的なプロゲートやドットインストール、デザインならmikimiki webスクールさんのYouTubeチャンネル、chot.designがおすすめです。
気に入ったものを進めていくうえで、必要に応じて課金していくといいかと思います。
共に頑張っている仲間の存在
Twitterを勉強アカウントにしている人がつけているハッシュタグを辿ると、同じような時期に勉強をはじめた人と意外とカンタンにつながることが出来ます。
他者の頑張りに感化されることや得られる情報、日々の学習の気づきも多いです。依存しない程度に横のつながりを持つことは、モチベーションの維持にもつながりますし、「あの人が頑張っているから、自分もサボれない…」といったプラスの気持ちにもさせてくれるものです。
時間を決めてSNSをやることは、学習意欲の向上をはじめ、新しい情報のキャッチアップにも繋がり良い刺激をもたらしてくれます。
オンラインコミュニティ、もくもく会への参加
Twitterの横のつながりが出来てくると自分が心地良いと思えるオンラインコミュニティや定期的に行われている、もくもく会(=プログラミングなどをその名の通り、”もくもく”と作業する会、時に互いに教え合ったりします)に参加する機会が出来たりします。
筆者も定期的にオンラインもくもく会に参加していました。いくつか気になるものに参加していくうちに、自分が無理なく属せる場所がきっと見つかると思います。
尊敬できる人、意識の高い人の動画・音声を聞く
独学で勉強を続けていると面白くないと感じてしまう瞬間、やる気の出る日や気持ちがのらない日など様々な波があります。そんな時に、意識を高めてくれたり、自分の気分が上がったりする動画や音声を聞くようにするといいです。
毎日、習慣的に聞いて気持ちを下げない、という工夫も大切です。努力して夢を実現した人の言葉は、様々な経験からくる深さがあってとても心に響きます。そうして、エネルギーをもらったら、またコツコツやるか!という気持ちになれます。
筆者も、圧倒的な努力で自分の夢を実現したり、現在進行形で頑張っている人の音声や動画を毎日毎日、何度も何度もテープが擦り切れるほど(実際は、テープではなくYouTubeやVoicyなど)聞いていました。目標を達成するその日まで、諦めない、そして、何より自分を飽きさせない工夫は勉強と同じくらい大切です。
完璧にやろうとしないこと、極めなくていい
分かった気になったり、基礎をおろそかにすることはアウトですが、何事も最初から完璧にする必要はありません。デザインソフトの使い方にしても、最初から全ての機能を覚えるなど極めなくていいのです。(なぜなら、実務で全ての機能を使う訳ではないので。
特殊加工などは余程のことがない限り、滅多に使う機会はないでしょう)こうしなきゃいけない、という固定概念に縛られず、必要なスキルを体系的に学んでいくというスタイルで勉強を進めていくのがいいかと思います。
人は、必要じゃないものにモチベーションなど湧かないものです。いつか使える知識を追い求めていくよりは、今すぐ使えるスキルを実践を通して学んでいきましょう!
独学で成功した人の意見を聞く
自分と似たような境遇で成功した人の意見が一番響くのではないかと思います。
独学でやっているのに、スクール出身者の体験や意見を聞きすぎるというのは、あまり意味がないと筆者は思います。自分の目指すべき理想像、目標とする少し先を歩いている人に焦点を当てて進んでいくといいかと思います。
相談できる人、メンターを見つける
これが、意外と一番重要なことかも知れません。スクールに通うことを推奨する人は、手厚い学習サポートや相談にのってもらえるメンターに出会える点にメリットを置いている人が多い印象を受けます。
たしかに、時々、進んでいる方向が自分の目標とするものに大きくズレていないか客観的な目線で意見をくれたりする人の存在は、とても貴重です。しかし、今の時代SNSがあるので繋がろうと思えば、誰とでもつながれる時代です。
筆者がWebデザインの勉強を独学していた頃、SNSを通して出会った数名のメンターさんと呼べる方にお世話になりました。プログラミングのことについては、現役エンジニアの方に、集客やマーケティングのことについては、Webマーケティングに詳しい人、また経営のことに関しては現役の経営者の方に、ロードマップをつくる際には、自分より先にその夢を実現している人に…といった具合に、分散してその道のプロにお世話になりました。
何でも、その道のプロに意見を聞くのが一番手っ取り早いです。その方々とは、もちろん今でも繋がっています。メンターになってもらう良い点は、フラットな視点で業界の動向を聞けることでしょう。何事も一人で抱え込まず、適宜、相談する。
一生懸命やっていたら、誰かがどこかできっと見ていてくれて、自然と出会うべき人とつながっていきます。この人だ!と思ったら、勇気を出して相談してみましょう。その際、当たり前ですが、相手の時間を奪う訳なので、最低限の礼儀や丁寧さは常に忘れず、与えてもらったら、自分も与え返すくらいの気持ちを持って接すると良好な関係が築けると思います。
方向転換OK、違うと思ったらやめてもいい
これまで挫折をしないためのコツをポイントを絞って書いてきましたが、どうしても勉強が合わないと思ったら、思い切ってそこから離れてみるのもアリです。こればっかりはやってみないと分からないので、違うなと思ったら方向転換してみましょう。一旦やめてみて、またはじめてみたいと思ったら再開するのもアリです。全て自分の意思で決定しましょう!
まとめ
勉強しているとモチベーションが上がらない日があったり、自分のやっていることが遠回りに感じたり、周りの人より遅れを取っていると感じてしまうことがあるかもしれません。それでも、自分の頑張りを認めて行動していくことは自分にしか出来ません。
新しく何かスキルを身につけることには一定の時間がかかるので、それを敢えて肯定してしまいましょう!地道にコツコツと積み上げたスキルが花開く時は必ず来ます。自分の人生を好転させることは自分にしか出来ないことです。
本当にやりたい事なら続けられる、という事実は、あなたが一番知っていることではないでしょうか?