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同人誌やZINEなどの人気の高まりにより、個人で冊子を作る人が増えています。
印刷通販ベストプリントでも個人でご利用いただいているお客様がたくさんいらっしゃいます。
でも「数冊だけ作りたい」「印刷を頼むと高い」「用紙や仕様にこだわりたい」などの理由で印刷会社に注文するのは抵抗があるという人も多いかもしれません。
一見ハードルの高いように思える無線綴じ冊子ですが、実は自宅にある材料で簡単に自作できちゃうんです。
自分で手作りすることで、用紙なども自由に選べますし、何より安く作れます。
印刷会社に注文した場合と比べたら手作り感が出てしまうかもしれませんが、その手作り感もまたいい味を出してくれるはず。
また、印刷会社に注文する前にサンプルとして自作するのもおすすめです。実際に製本してみた方がより仕上がりがイメージしやすくなります。
無線綴じの作り方は意外と簡単ですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
目次
用意するもの
今回はA6サイズの無線綴じ冊子を作ります。
・紙(どんな紙でもOK)
今回は下記を用意してみました。
表紙・・・クラフト紙
中紙(本文)・・・コピー用紙
・接着剤
・定規
・カッター
・クリップ
・カッターマット
・重し(図鑑など重たい平らなもの)
作り方
無線綴じ冊子は、針金や糸などを使わずに接着剤で綴じる製本方法です。
本文を表紙で包み、背の部分を接着剤で接着して綴じます。雑誌や書籍などページ数の多い冊子でよく使われています。
これから紹介する作り方の中には「のど」や「小口」など冊子の部位の名称が出てきます。わからない言葉があれば、下記のページで冊子の部位名称を紹介していますので、参考にしてみてください。
紙に印刷
表紙と中紙(本文)をそれぞれ印刷します。
手作りなので手描きでもOKですよ。
今回はA6サイズを作ります。
A6サイズはA4サイズ(一般的なコピー用紙の大きさ)の1/4の大きさです。
仕上がりサイズ:約 横幅105mm×縦幅148.5mm
A4サイズの長辺が297mmなので、横幅はその半分の148.5mmになります。
A6は148mmなので0.5mm大きくなりますね。でも手作りなので多少誤差が出ます。
中紙の印刷
A6サイズに仕上げるので、A4用紙1枚で8ページ分作れます。
カッターで断裁する面がのど(背表紙側)になるように配置するときれいに仕上がります。
表紙の印刷
表紙の横幅は「表紙、裏表紙、背幅」を合わせた長さになります。
表紙の横幅=(冊子の横幅×2)+背幅
背幅はページ数によって変わってきます。
下記の「かんたん背幅計算機」でおおよその背幅を計算することができます。
参考にしてみてください。
今回は中紙(本文)80ページで作ってみました。
表紙4ページを合わせて「84ページ」です。
コピー用紙は大体上質70kgと同等くらいなので
背幅は4.5mmくらいです。
でも製本してから余りをカットすればいいので、細かい計算はさておき、縦幅150mmで印刷します!
用紙をカット
まず縦幅を150mmに切ります。
本来は148.5mmで切ればいいのですが、
本文が多少ずれる可能性があります。本文が表紙からはみ出してしまわないように本文は若干大きめがおすすめです。
今回は1.5mm大きくして、切りよく150mmにしました。
横幅は(105mm×2) +4.5mm=214.5mmですが、最初からぴったりに切ってしまうと、ずれる可能性があるので、横幅は切らずに最後に切ります。
中紙(本文)も切ります。
中紙(本文)を揃えてクリックで固定
切り揃えた中紙(本文)を揃えます。
机に前小口側(冊子を開く側)をトントンと軽く落として、前小口側を揃えます。
ここできれいに揃えないときれいに仕上がり仕上がらないので丁寧に揃えましょう。
のど側(背表紙側)は接着する面なので多少不揃いでも問題ありません。
小口側をきれいに揃えてましょう。
きれいに揃えたら、写真のように前小口側(冊子を開く側)をクリップで固定します。
このとき、中紙にクリップの跡がつかないように、中紙の束とクリップの間に不要な紙を挟むといいですよ。
- No items.
背に接着剤を塗る
中紙(本文)の背の部分に接着剤を塗ります。
接着面が紙の断面だけでは接着力が弱いので、紙の側面にも接着剤がつくようにしてください。写真のように紙の束をずらして塗ります。
紙の付け根1~2mmくらいにボンドがつくように意識するといいですよ。
こんな感じにしっかりと塗りましょう。
中紙(本文)の最初と最後のページは表紙がしっかりと張り付くよう側面(2~3mm)にも塗ります。
表紙を貼る
表紙(表1)を下にして、その上に中紙(本文)を乗せます。
机が汚れないように不要な紙を下に敷くといいですよ。
中紙(本文)にぴったりとつけるように「背」→「裏表紙」の順に中紙(本文)に沿って折り目をつけながら表紙を貼りつけます。
背に沿ってしっかり折り目をつけるときれいに仕上がります。
こんな感じ♪
乾かす
重し(図鑑など平らで重たいもの)を乗せて乾かします。
この時、はみ出した接着剤で周りが汚れないように不要な紙を挟みましょう。
背表紙の余分な部分をカット
しっかりと乾いたら、背表紙の不要な部分を切ります。
完成
完成しました!
背表紙が少し浮いてしまいましたが、ちゃんとくっついてます。
小口も化粧断裁していないので少しガタついてますが、手作り感があってこれはこれでいい感じ!
自作した冊子は愛着がわきますね。
用紙やサイズを簡単に自由に変えられるのも手作りの魅力。
表紙と中紙の間にカラフルな遊び紙を入れたり、背を綴じるときに細いリボンも一緒にくっつければスピン(紐しおり)をつけることもできます。
ぜひいろんな無線綴じ冊子を作ってみてください!
さいごに
たくさん冊子を作りたい時は、やはり手作りで作るとなると大変です。
たくさん作りたいときやきれいに仕上げたいときは、上手に印刷会社を活用してくださいね。