通常のフルカラー印刷にさらに工程を追加して、印象的な印刷物に仕上げてみるのはいかがでしょうか。
今回は、印刷後にクリアニス加工を施すことで、より印象的な印刷物に仕上げる事ができる『クリアニス印刷』をご紹介します。
目次
クリアニス印刷とは?
クリアニス印刷は『フルカラー印刷+両面マットPP加工+クリアニス加工』という3つの工程を経て仕上げる印刷になります。
クリアニス加工とは?
クリアニス加工は、通常のフルカラー印刷→両面マットPP加工の順に行った後、印刷面にニス(樹脂)を塗り、UV照射で硬化させる加工になります。
加工された箇所に厚みと光沢が出ることで、印象的な仕上がりになります。
クリアニス加工の仕様
ニスの厚み
ニスの厚みは35μ。
指で触れた時にしっかりと凹凸を感じられます。
先にマットPP加工を施しておく事で、ニスが定着しやすいようになります。
ご留意いただきたい事項
上下左右に2mmの余白
クリアニス加工は、印刷用紙の天地左右に2mmの余白を開けた内側の面内に行います。
フルカラー印刷および両面マットPP加工については、余白なしで、印刷用紙の全面に行えます。線の太さ
縁は、通常の印刷よりも太くなる場合があります。
0.5ptより細い線は再現されない可能性があります。文字サイズ
文字が通常の印刷よりも太くなる場合があります。
9ptより小さい文字は潰れる可能性があります。背景色による見え方の違い
背景が白い箇所と濃い色の箇所では、
濃い色の箇所に施されたニス加工の方が、視認しやすいです。加工できる印刷面について
クリアニス加工は片面のみ可能になります。
両面にクリアニス加工を施すことはできません。経年劣化について
クリアニスは経年劣化によって色が変化する場合があります。
サンプルデータのダウンロード
サンプルを印刷する際に使用したデータをダウンロードしてご確認いただけます。仕様のご確認やデータ作成時のご参考などにご活用ください。
両面マットPP加工とは?
両面マットPP加工は、印刷面の表と裏の両面に、ポリプロピレンフィルムを圧着させる加工になります。湿度や温度変化に対する耐久性を向上させ、強度を増す事が可能です。 破れ防止にもなるため長期間使用される場合にも適しています。印刷面の見た目としては、ツヤを抑えた落ち着いた印象の仕上がりになります。