忙しい飲食店の方に!簡単にデザイン作成ができる『Canva』で、お店のポスターを作ってみませんか?
デザイン〜印刷用データ保存〜印刷発注までを30分で完結する方法をご紹介いたします。
目次
無料で簡単に作れる!忙しい飲食店の方におすすめのCanva
無料かつブラウザ上で簡単にデザイン作成ができるサービスCanva(キャンバ)を使います。
飲食店のポスターのデザインにCanvaがおすすめな理由
- よく使うサイズ(A2サイズ)がすでに用意されている
- ポスター用のテンプレートが充実している
- サイズの大きい印刷用データでもサクサク編集できる
Canvaの基本情報は過去の記事からおさらいしましょう!
飲食店におすすめ!Canvaで時短&簡単デザイン ショップカード編
Canvaでデザインを始める前にやっておきたいこと
5W1Hを元に印刷内容を決めよう
ポスターに掲載する内容を、メモ帳などにリストアップしておきましょう。『5W1H』をもとに考えると、後で「これも書いておくべきだった!」という後悔が少なくなります。
新しくモーニングメニューが始まることを告知したいなら…
- When(いつ) 開始日は?…10月29日(土)から
- Where(どこ) どのお店で?…ベスプリ食堂で
- Who(誰) 誰が対象?…9時〜11時の間に来店したお客様
- What(何) 何が始まるの?…時間限定のモーニングメニューが開始
今回はなくてもOK!だけど追加すると効果的な項目
- Why(なぜ) …『ハロウィンフェア』や『開店記念キャンペーン』などの場合はこのフレーズも入れておくといいでしょう。
- How(どのように) …限定セールなど、参加条件などがあれば記載しておきましょう。『学生証を提示する(学割)』『クーポンを持参する』『アンケートにご協力いただく』など
文字情報だけでなく画像を用意しよう
文字情報が決まったら、どの写真を使うか?も検討しておきましょう。
発注予定の印刷会社に確認しておこう
印刷用データには必ず『トンボ』というマークが必要になります。この『トンボ』にも種類があり、Canvaで作った印刷用データは『西洋式トンボ』になります。
印刷会社によっては『日本式トンボ』でないと受付できない場合もあるので、事前に「Canvaで作った『西洋式トンボ』のデータで注文できますか?」など問い合わせをして確認しておくと安心です。
モーニングメニューの紹介ポスターの印刷用データを作ってみよう
それでは早速、『レストランのモーニングメニューを紹介するポスター』の印刷用データを作ってみましょう!
Canvaを開こう
何はともあれまずはCanvaを開きましょう!
会員登録がまだの方はこちらの記事をご参照ください。
【2022年版】初心者でも簡単にデザインが作れるCanvaの使い方(PCブラウザ版/基礎編)
【2022年版】初心者でも簡単にデザインが作れるCanvaの使い方(スマホアプリ版/基礎編)
印刷するサイズのキャンバスを作成しよう
Canvaは「あとでキャンバスサイズを変える」という動作ができません。最初にしっかりサイズを確認し、キャンバスを作成しましょう。
今回は店内に貼るポスターなので、少し小さめのA2サイズ(420×594mm)で作成します。
右上の『デザインを作成』ボタンをクリックした後、検索窓に『ポスター』と入力します。候補に表示される『ポスター(縦)42×59.4cm)』をクリックしましょう。
クリックすると、真っ白なキャンバスが表示されます。
それでは、これからこのキャンバスにデザインしていきましょう!
Canvaの無料テンプレートを使おう
「デザインしていく」といっても、すべてをゼロから作る必要はありません。
Canvaに用意されているテンプレートからイメージに合うものを選んで『少しだけ変える』という方法で作成していきます。
お店の雰囲気に合ったテンプレートの選び方
テンプレートが多すぎて探すのが大変!という方は、お店の雰囲気に合った色のテンプレートをチョイスしてみてはいかがでしょうか。
色やフォントなどの組み合わせによって、お客様からの印象が変わってきます。
印象 | 高級感 | カジュアル | ナチュラル |
色使い | 黒、ネイビー、バーガンディ、金、銀 | 赤・黄色・緑など明るくはっきりした色 | 緑・茶色・白など |
文字サイズ | 小さめに掲載 | 大きめがおすすめ | 小さめに掲載 |
フォント(文字の形) | 明朝系(セリフ系) | 手書き風、曲線を使った文字 | 細めの文字 |
柄、イラストなど | 細い曲線を使った模様 | ドット柄や角丸など『丸』を使った装飾 | 手書き風のイラスト、クラフト紙のような柄など |
Canvaのワード検索を使ってみよう
左側の『テンプレート』をクリックし、『food』『cafe』『restaurant』などの単語を入力して検索してみましょう。すると、検索結果に飲食店向けのテンプレートが表示されます。この中から、お店のイメージに合うものを選んでみましょう。
今回は『モーニングメニューの紹介用ポスター』なので『breakfast』と入力してみます。
今回はこちらのテンプレートを使っていきましょう!
印刷する文字を打ち換えよう
テンプレートに最初に記載されている文章はすべて架空のものです。画像もフリー素材のものが使用されているので、これらをご自身の店舗の内容に差し替えていきます。
まずは文字から更新していきましょう!
書き換えたい文字をダブルクリックすると、紫色の枠が表示されます。この状態で文字を打ち替えることができます。
『Borcelle Bakery』と表示されていたとろを『ベスプリ食堂』という文字に打ち替えたところです。
同じように、他の文章も更新していきましょう!
どこにどの情報を入れる?情報の優先順位
テンプレートの中のテキストの大きさはさまざまで、どの文字にどの情報を入れるか?に迷ってしまったら文字の大きさ=伝えたいことの優先順位というルールで決めてみましょう。
- 一番大きい文字 = 一番伝えたいこと
- 一番小さい文字 = 既に伝わっていることを改めて記載しておくこと
今回は『モーニングメニューが始まること』『開始日』『メニュー詳細』を大きい文字で掲載し、『お店の名前』『お店の場所』は小さい文字で掲載しています。
印刷する画像を入れ替えよう
文字の打ち替えが終わったら次は画像の差し替えです。
まずは、掲載したい画像を『アップロード』します。画面左の『アップロード』をクリックしましょう。
次に、『こちらにメディアをドラッグしてアップロードするか、アカウントに紐付けてください。』という点線で囲われたエリアに、使いたい画像をドラッグしましょう。
今回のテンプレートでは、画像を使う箇所が2箇所あるので、2種類の画像を用意します。
それではこの画像を、キャンバスの画像に差し替えていきましょう。
まずはキャンバス左下の画像。『アップロード』欄に表示された画像をクリックしたまま、差し替えたい箇所にドラッグして重ねます。すると、表示範囲は縦長のままで、画像のみが入れ替わります。
画像は入れ替えられましたが、お皿が少し右に寄ってしまっています、せっかくですので、お皿が真ん中に来るよう、位置や大きさを調整していきます。
画像をダブルクリックすると、画像のサイズや表示位置を変えられるようになります。
クリック&ドラッグし、ここが一番おすすめ!な部分を見せられるよう調整しましょう。
今回は『フルーツたっぷり!』感をオススメするため、フルーツ部分をクローズアップした構図でトリミングしました!
画像のトリミングのコツ
同じ写真でも、トリミング位置によってはお客様からの印象が変わってきます。トリミング位置に迷ったら、写真のどこを目立たせたいか?を考えてみましょう。
例えばこんなトリミング
- メニューの種類が多いことをアピールしたいなら…さまざまなメニューが写っている写真をそのまま使いましょう!
- 特におすすめのメニューがあるなら…そのメニューが中央に来るようトリミングしましょう!
- ドリンクセットなど、他にも推したいものがあるなら…おすすめメニューとドリンク両方が入るようトリミングしましょう!
次は右上の画像を差し替えていきます。同じように、『アップロード』から使いたい画像をクリックし、そのまま差し替えたい場所にドラッグして重ねます。
こちらも、一番推したい部分を見せられるように構図を調整します。
ふたつのデニッシュを大きく見せる構図になりました!
デザイン完成!
文字と画像の差し替えが終われば、デザインは完成です。お疲れ様でした!
ここまで30分、慣れれば15分程度でデザインを作れるので、忙しい飲食店の方にぴったりです。
(『テンプレートを選ぶ時間』を考えるともう少しかかってしまうかもしれませんが…!)
Canvaから印刷用データとしてダウンロードしよう
それでは、印刷通販で注文できる形式でダウンロードしましょう。
右上『共有』ボタンから、『ダウンロード』をクリックします。
データ形式を選択します。今回は印刷用データですので『PDF (印刷)』を選びましょう。
『トリムマークと塗り足し』『PDFのフラット化』の両方に、忘れずにチェックを入れます。
最後に紫色の『ダウンロード』ボタンをクリックすると、ダウンロードが始まります!
ダウンロード中の画面はこちら!
保存するときは、好きな名前をつけて保存できます。
保存場所がどこになっているかも忘れずに確認しておきましょう。
Canvaからダウンロードしたデータを開いてみよう
ダウンロードしたPDFファイルを開くとこのようになっています。
一見普通のデータに見えますが、四隅を拡大してみると…
四隅には『トンボ』という黒い線が縦横に入っています。
この『トンボ』がないと印刷工程に支障が出てしまうため、印刷注文するときはこの黒い線を含めてデータを送りましょう。
また、『トンボ』には日本国内基準のものと、海外基準のものがあります。Canvaで作ったデータでは『西洋式トンボ』。印刷会社によっては、国内基準のトンボでないと受付できない場合もあるので、事前に「西洋式トンボのデータでも入稿可能でしょうか?」など確認しておくと安心です。
印刷注文してみよう!
それでは、ダウンロードしたPDFで印刷注文をしてみましょう。
印刷通販サイトでの注文の流れ
1.会員登録する
印刷通販サイトでは、会員登録必須となっていることが多いです。事前に会員登録しておくと後々楽なので時間があるときに登録しておくとよいでしょう。
サイトによっては会員登録するだけでポイントがもらえるといった特典もありますので、上手に使っていきましょう。
2.印刷するものを選ぶ
今回は『A2サイズ420×594mmの、片面カラー印刷のポスター 』です。サイズや印刷色を間違えないように注意!
初めて印刷注文される方が戸惑われるのは『◯営業日』という表記ではないでしょうか。これは『注文受付されてから発送されるまでの日数』を表しており、『短い(早い)ほど金額が高く、長い(遅い)ほど金額が安くなる』と覚えておけばOKです。
特に急いでいなければ、長めの営業日を選んでおいたほうがお得になります。
3.注文
一般的な通販サイトと同じように『カートに入れる』『配送先を指定する』『支払い方法を選ぶ』といった操作を行います。
支払い方法によって、支払い手続きを行うタイミングが変わりますので、ウェブサイトの案内をよく読んでおきましょう。
4.入稿
印刷用PDFを印刷会社に送信することを『入稿』と言います。
サイトによっては『4.注文』と『5.入稿』の順番が入れ替わる場合もあります。印刷通販ベストプリントでは、注文完了後に入稿となります。
入稿方法もサイトによって様々ですが、最近は各社ごとに入稿専用フォームが用意されており、フォームからの送信する形が一般的です。入稿フォームはスマートフォンやタブレットに対応していない場合もあるのでご注意を。
注文・入稿が終わったら…
お疲れ様でした!慣れればここまで30分で完了します。
注文・入稿が終わったら、印刷会社からの連絡を待ちましょう。前払いの支払い方法を選んだ方は、お支払い手続きをお忘れなく。
印刷会社からの確認メールには、大抵の場合『注文内容に誤りがないか』『データに問題がなかったか』『完成日や発送されるのは何日ごろか』といった内容が記載されます。問題なければ、宅配便で発送されますので到着を待ちましょう。
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