印刷工場では毎日たくさんの紙ゴミが出ます。
紙ゴミは印刷工程で発生する印刷物にならない用紙で「損紙」や「ヤレ」「ヤレ紙」と呼ばれています。
印刷通販ベストプリントも、オンデマンド印刷だけでも毎日45Lのゴミ袋いっぱいの「損紙」が出ています。
色調整で試し刷りしたものや印刷不良で商品にならないものなどがあります。
「損紙」の多くは断裁した塗り足しやトンボの部分、断裁ゴミです。
フライヤーや名刺などの印刷物は多いな用紙にたくさん印刷した後、塗り足しやトンボなど不要な部分を断裁して仕上げます。そうすることで用紙の端まできれいに印刷できて、さらに用紙の早くたくさん印刷物を作ることができます。
まず、大きい用紙に印刷
そして不要な部分を断裁
断裁して出た不要な部分が「断裁ゴミ」です。
以前から、印刷工程で出るこの副産物を有効活用してゴミの削減に繋げれらないかなと考えていました。
断裁ゴミの多くは下の写真のように細長い用紙です。トンボと塗り足しが印刷されています。
短辺20mm〜30mmくらいが多いみたい。
この細長い用紙をみて、まず思いついたのが「値札タグ」
トンボや塗り足しを切り落として残った部分に穴を開ければ「値札タグ」が作れそう!ということで、早速試作品を作ってみました。
まず、不要なトンボを切り落とす
穴を開ける。
今回試した用紙は約3/4が値札タグとして使えそう。ゴミを75%削減!素晴らしいー!
紐を通す。なかなかいい感じ。
「値札タグ」は紐の端が結んで売っているのが多いようだけど、結ばないようが使い勝手がいいのかな?
紐の長さも悩みどころ。
今回の試作ではトンボとトンボの間が60mm。
20mm×60mmのタグができました。
印刷物によってトンボとトンボの間の余白が異なるから、サイズは数パターン作れそう。
今回の試作で気になったところ
- フライヤーの断裁ゴミは値札タグには少し薄いかも
- 手作業になるので多少サイズにばらつきが出る
印刷物で一番多いのは「フライヤー・チラシ印刷」の用紙
名刺やポスカードなどの用紙は厚みがあってちょうど良さそうだけど、フライヤー・チラシの用紙は少し薄いかな。
小さいから断裁も穴加工も機械が使えず、手作業になりそう。
無事に商品化できたら「ベスプリ商店」で販売予定です。
多少手作り感があるけど、ゴミ削減を目的としたこの企画に賛同してくださる人がいたら嬉しいなと思ってます。
以上、「ベスプリ商店」商品開発レポートでした。