販促ツールやディスプレイ器具を導入する際、デザインの良さはもちろんのこと、プロダクトそのもののスペックは、選定における極めて重要な判断基準となります。
どんな仕組みになってるの?
本当に使いやすい?
簡単に組み立てられる?
本記事では、軽量かつ優れた安定性を誇るXバナースタンド(Xバナー)について、その構造やサイズ展開、選べる4つのスクリーン素材の特性、さらにはハトメ加工や組み立て手順に至るまで、商品の仕様を余すところなく丁寧に解説します。
目次
Xバナースタンドの基本構造と特徴
Xバナースタンドとは
Xバナースタンドとは、その名の通り本体の背面にある骨組み(フレーム)をX(エックス)型に交差させて自立させ、その張力を利用してスクリーンをピンと張るタイプのバナースタンドです。

「面」で魅せる独自の自立構造
最大の特徴は、スクリーンの四隅に開けられたハトメ(金属製の穴)を、スタンド側にあるフックに引っ掛けるだけの極めてシンプルな構造にあります。
バネのような適度な弾性を持つ支柱が外側に向かって引っ張る力を生み出すため、シワになりにくく、印刷面を常に美しい状態で固定することができます。

コストを最適化するパーツ別発注システム
当商品では、導入時や運用時のニーズに合わせて以下の3つの発注パターンを選択できます。



- スクリーン+スタンドセット: 初めて導入される方向けの、届いてすぐに使えるフルセットです。
- スクリーンのみ: スタンド本体をすでにお持ちで、掲載するデザインやメニューだけを新しく差し替えたい場合に最適です。余計な器具コストをかけずに、中身だけを最新の情報にアップデートできます。
- スタンドのみ: 「長年の使用でスタンドが消耗した」「別の場所でも並行して使いたい」といった場合の、器具単体での買い足し・交換用です。
器具と消耗品(幕)を完全に独立して扱えるため、中長期的な運用コストを最小限に抑えられる設計になっています。
スペック比較:選べる2つのサイズ展開
設置場所の空間的制約や、掲載したいグラフィックのボリュームに合わせて、SサイズとLサイズの2種類からお選びいただけます。
Xバナー Sサイズ(スリムモデル)
コンパクトな空間にも無理なく収まる、扱いやすさに優れたナローモデルです。

- スクリーンサイズ(印刷範囲): 600 × 1,600mm
- 組み立て時サイズ: 600 × 1,650 × 700mm
- 発注可能部数:
- スクリーンのみ:1~30部
- スクリーン+スタンドセット:1~30部
- スタンドのみ:1~10部
横幅が60cmと非常にスリムなため、通路幅が狭い場所やデッドスペースでも通行人の邪魔になりません。高さは1.65mあり、大人の視線にすっぽり入る絶妙なサイズバランスです。
Xバナー Lサイズ(ワイド・インパクトモデル)
遠方からの視認性を極限まで高めた、大型フラッグシップモデルです。

- スクリーンサイズ(印刷範囲): 800 × 1,800mm
- 組み立て時サイズ: 800 × 1,840 × 740mm
- 発注可能部数:
- スクリーンのみ / セット / スタンドのみ共通:1~10部
横幅80cm、高さは1.84mに達し、一般的な成人の身長を超える圧倒的なスケール感を誇ります。
写真や大型のキャッチコピーを配置しても余白にゆとりが生まれ、ダイナミックな表現が可能です。
ディテール解説:4つのスクリーン素材とそれぞれの特性
印刷を行うスクリーンの素材(メディア)は、仕上がりの質感や耐久性、満たすべき施設ルールを左右する最重要パーツです。特性が異なる4つのラインナップを用意しています。
ポンジ(テトロンポンジ)
- 素材の特性: 非常に軽量で発色に優れた、薄手の織物(布)素材です。最も安価で気軽に注文しやすい素材です。軽くしなやかなため、小さく折り畳んでコンパクトに持ち運ぶことができます。

- 構造的配慮: 布素材の特性上、ハトメ部分にかかる負荷を分散させるため、スクリーンの裏面四隅には合皮製の補強素材がしっかりと縫い付けられています。

- 注意点: 薄手ゆえに、デザインの色濃度や背後の光源の強さによっては、若干の「透け感」が生じる場合があります。

ポンジ+防炎加工
- 素材の特性: 上記のテトロンポンジに、特殊な防炎処理を施した安全性の高い布素材です。
- 公的認定: 「日本防炎協会」の厳しい認定基準をクリアした素材を使用して生産されます。納品時には、その証明となる防炎認定シールがスクリーン本体に直接貼付された状態で届きます。
合成紙
- 素材の特性: 主原料にプラスチック(主としてポリプロピレンなど)を使用した、破れにくく極めて強靭な用紙です。表面は光沢を抑えたマット(艶消し)な質感に仕上がり、高級感があります。
- 描写力と不透明性: 布製のポンジよりも透けにくい素材です。裏映りせず、細かな文字、複雑な線画、高解像度の商品写真などをポンジよりもくっきりと鮮明に再現できます。耐久性・平滑性を最重視する場合におすすめです。
環境配慮型素材
- 素材の特性: 使用済みのPETボトルを回収・再生して作られた、サステナブルなインクジェットメディアです。
- リサイクル対応: 使用を終えたスクリーンは、RPF(固形燃料)に成形することが可能で、ゴミにせずサーマルリサイクル(熱エネルギー回収)として資源循環させることができます。
- データ作成時の注意点: 織り・裁断の仕様が異なるため、他の3素材とはデザイン作成時の塗り足しの範囲が異なります。必ず専用の『eco』用テンプレートを使用してデータを作成してください。

構造設計:器具のギミックと組み立て手順
当製品のスタンド本体は、一切の道具(ドライバーやレンチなど)を使用せず、直感的に組み立て・調整ができるユーザーフレンドリーなギミックを搭載しています。
スクリーンの張りを自在に操る ねじ式フック
Xバナースタンドの下部にあるフックはねじ式の可動構造になっています。

このねじを緩めて上下に位置をスライドさせることで、スクリーンの張り具合(テンション)を微調整できます。
経年変化や室温・湿度によってスクリーンがわずかに伸び縮みした場合でも、この機構によって常にシワのない、ピンと張った美しいディスプレイを維持できます。
4ステップの組み立て工程
工具不要で、1人でも数分で組み立てられる設計です。
- スタンドベースの展開: 畳まれているスタンド本体の脚部を、傘を開くように広げて平らな床面へ自立させます。
- 上部支柱の結合: 上方向へ伸びる柔軟性のある2本の支柱を、ベース側の受け口へ奥までしっかり差し込みます。
- 上部ハトメのロック: スクリーンの上側2箇所のハトメ(穴)を、支柱先端についている専用フックへ順に引っ掛けます。
- 下部固定とテンション調整: スクリーンを下に引っ張りながら、下側のハトメを下部フックに掛けます。最後にねじ式フックを調整し、全体のたるみを取れば完成です。

専用スタンドケースが標準付属
持ち運びや保管時の器具保護を考慮し、布製の専用キャリングケースが無料で付帯しています。本体(ベース・支柱)をバラして収納すれば、肩掛けで楽に搬入できるコンパクトサイズに収まります(※ケースのサイズはスタンドのサイズ(S/L)によってそれぞれ異なります)。
ご注文・運用前に確認すべき物理的制約・注意事項
商品の物理的な特性や製造プロセスに起因する、あらかじめ知っておくべき実務上の注意点を記載します。
- 構造上の「最低地上高」について: スタンドの脚部フレームとフックの構造上、スクリーンは地面(床面)にベタ置きにはならず、地上から数センチ浮いた状態で保持されます。そのため、組み立て時の製品全高はスクリーン自体の長さよりも高くなります。設置空間に高さの制限がある場合は、この組み立て時サイズを基準に計算してください。
- 原則「屋内使用推奨」: 当製品は重量を最小限に抑えた軽量設計(持ち運び性重視)となっているため、風の抵抗を受けやすい屋外での常設には適していません。
- 製造機器に伴う色味の微差: 同じ用紙(素材)を選んで同じデザインデータを入稿した場合でも、注文するサイズや、リピート注文のタイミングによって、稼働する印刷機械(大型インクジェットプリンター等)が異なる場合があります。そのため、同一データであっても仕上がりの色味に差異(個体差)が生じる場合があります。
- 本体の微細なすり傷について: バナースタンド本体(金属・樹脂パーツ)には、製造・輸送工程上、使用に支障のない範囲で細かいすり傷等がついている場合がありますが、製品の強度や機能には問題ありません。
- 営業日カウントの除外規定: 本商品は納期計算において土・日・祝日を営業日としてカウントいたしません。入稿から出荷までのスケジュールを組む際は、カレンダーの平日の日数をベースに、十分な余裕を持ってご注文プロセスを進めてください。
まとめ:仕様を理解して最適な1台を
Xバナースタンドは、「Xフレームの張力を利用した美しい展張」「スクリーンと器具の分離構造による高い経済性」「工具不要のスマートな設営機構」を高次元でバランスさせた、極めて合理的なディスプレイシステムです。
各素材の物理的特性(布の軽さ、合成紙の描写力、防炎・環境対応などの機能性)とサイズスペックを正しく把握することで、長期にわたって美しく運用できる最適な仕様の1台を仕立てることができます。


