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コンパクトで大容量!折パンフレットを作ってみよう!

チラシを作っていると「情報量が多くて入りきならい」「1枚にまとめるとごちゃごちゃしてしまう」なんてことはありませんか?

そんな時は折パンフレットがおすすめです。

折パンフレットを活用すれば、コンパクトなのに紙面は大きく、多くの情報を掲載することができます。また、折り目で区分されているのでページごとに情報を分けてより、伝わりやすい印刷物に仕上げることができますよ!

折パンフレットとは

折パンフレットは1枚の紙に折加工を施したものです。
針金や糸などで綴じていない「小冊子の簡易版」のようなもので、折ることでページを作ります。

企業案内、商品紹介、店舗情報など様々な場面で活躍します。
チラシなど1枚だけでは書ききれない内容も、折パンフレットを活用することで情報をしっかりと掲載することができます。

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中綴じ冊子や無線綴じ冊子などの小冊子ほどページ数は多くありませんが、簡潔にでもしっかりと情報を伝えるのにぴったりなのが「折パンフレット」です。

折り方の種類

折パンフレットには様々な折り方があります。特殊な折り方も含めるともっとたくさんありますが、今回は代表的な折り方をご紹介します。

A4仕上がりのサイズでご説明します。

二つ折り

二つ折りは広げると2倍の大きさになります。

ページ数は4ページです。

ペーパーエントランス パンフレット用紙 A3 二つ折り 100枚 メニュー プログラム表 手作り プリント 55168

二つ折り・・・真ん中を折って、二つ折りにします。
折位置を少しずらした「ずらし折り」というのもあります。

三つ折り

三つ折りは広げると3倍の大きさになります。主な折り方「巻き三つ折り」と「Z折り」の2パターンがあります。

ページ数は6ページです。

ペーパーエントランス パンフレット用紙 A4 三つ折り 200枚 メニュー 案内状 手作り プリントペーパー 55091

巻き三つ折り・・・巻き込むようにを折ります。

Z折り・・・名前の通り「Z」の形を描くように折ります。

四つ折り

四つ折りは広げると4倍の大きさになります。主な折り方「観音折り」と「巻き四つ折り」「W折り」「十字折り」の4パターンがあります。

ページ数は8ページです。

 

観音折り(両観音折り)・・・両端を内側に折り込み、さらに二つ折りにします。名前の通り観音扉のように折ります。

巻き四つ折り・・・二つ折りにして、同じ方向に(短辺を)もう一度二つ折りにします。

W折り・・・名前の通り「W」の形を描くようにジグザクに折ります。

十字折り(クロス8頁折り)・・・二つ折りにして、90度回転させて(長辺を)もう一度二つ折りにします。

 

サイズ

折パンフレットのサイズは「仕上がりサイズ」と「展開サイズ」で異なります。
印刷会社に注文する時など間違えないよう気をつけてください。

仕上がりサイズ

仕上がりサイズは、折った状態のサイズです。

A4仕上げ・・・210mm×297mm

A5仕上げ・・・148mm×210mm

A6仕上げ・・・105mm×148mm

B4仕上げ・・・257mm×364mm

B5仕上げ・・・182mm×257mm

B6仕上げ・・・128mm×182mm

 

展開サイズ

折らない状態(広げた状態)のサイズです。

展開サイズは折加工の種類によって異なります。

例えば二つ折りなら横幅が仕上がりサイズの2倍になります。

A4仕上げ展開サイズ・・・420mm×297mm

A5仕上げ展開サイズ・・・296mm×210mm

A6仕上げ展開サイズ・・・120mm×148mm

B4仕上げ展開サイズ・・・514mm×364mm

B5仕上げ展開サイズ・・・364mm×257mm

B6仕上げ展開サイズ・・・256mm×182mm

補足:ページによってサイズが異なる

折パンフレットは折り方によってページの幅が異なる場合があります。

巻き三つ折りや観音折りなどの「内側に巻かれるページ」は横幅が若干(2mmほど)短くなっています。

 

データの作り方

折パンフレットは展開データで作ります。

先ほど述べた通り、折り方によって横幅サイズが若干短いページがあります。

サイズを間違って作ってしまわないために、発注する印刷会社のテンプレートを使ってデータを作成するとよいでしょう。

 

基本的にはチラシなどのデータ作りと同じです。

注意点も「塗り足し」や「文字のアウトライン化」など、チラシなど1枚もののデータと一緒です。

そのほか注意する点は折位置の周辺に切れてはいけない文字などを配置しないということです。

 

塗り足し

印刷は大きな用紙にまとめて印刷した後、断裁して仕上げます。

背景などを仕上がりサイズのギリギリの所までで作成してしまうと、断裁の際にほんの僅かなズレが生じただけで紙の白地が出てしまう可能性があります。そのため断裁時に多少ずれてもいいように仕上がりサイズの外側3mmまで背景を広げて作成します。

セーフゾーン

断裁のズレが生じても切れない範囲

塗り足し同様、断裁時に内側にズレることがあります。切れてはいけない文字や画像などは仕上がりサイズの内側3mm以内に配置します。

セーフゾーンは印刷物によって異なりますので、注文する印刷会社の注意事項を確認しましょう。

折パンフレットのセーフゾーン

折パンフレットは折加工により文字や画像がうまく読めなくなってしまう可能性があるため、折位置の左右3mmにも切れてはいけない文字や画像は配置しません。

文字のアウトライン化

データ作成時に打ち込んだ「文字」を点と線で繋いだ図形化する事を「アウトライン化」といいます。

データを作ったパソコン環境と印刷会社がデータを見るパソコン環境が異なるため、文字のアウトライン化をしないとフォントの種類が変わったり、文字化けが起きてしまいます。必ず入稿前に確認をして下さい。

画像の埋め込み

配置してある画像がリンク画像の場合、リンク画像に不具合があったり、リンク画像を入稿し忘れると画像が印刷されません。

そのため画像はリンクではなく、「画像の埋め込み」をおすすめします。

 

データ作りの注意点

折パンフレットのセーフゾーン

折パンフレットは折加工により文字や画像がうまく読めなくなってしまう可能性があるため、折位置の左右3mmにも切れてはいけない文字や画像は配置しません。

 

背割れ

背割れとは、印刷した後に折りを加えることによって紙の表面に左右から引っ張られるような力が加わり、折り目部分の印刷がひび割れてしまう現象のことです。

用紙の種類や厚みによってどうしても背割れが発生してしまう場合があります。

折り目の部分にデザインをされている場合、外側のインキがはげて割れて、紙の色が見えてしまう「背割れ」が発生する恐れがあります。背割れは、折り目部分にベタや高濃度のデザインを配置している場合や、紙厚が厚くなるにつれて目立ちやすくなります。

背割れを目立せたくない場合は、データの作成時に、折り目部分へのデザインを避けると良いでしょう。

 

さいごに

 

折パンフレットは様々な場面でとても使い勝手の良い印刷物です。

販促印刷物などを作る際にぜひ取り入れてみてくださいね。

 

※本ブログにはプロモーションが含まれています。

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