印刷豆知識

チラシ印刷する方におすすめ!「印刷方式」「サイズ」「用紙」の選び方

ネットでチラシを印刷する際、用紙やサイズなど選ばなければいけない項目がたくさんあります。
今回は「印刷方式」「サイズ」「用紙」についてそれぞれの特徴を比較してみました。

チラシを印刷したいけど、ネット印刷はいろいろ選ぶ項目が多くて難しそうという方に役立つ内容となっています。

チラシ印刷におすすめの印刷方式

注文部数 要望 おすすめの印刷方式
100部以下 オンデマンド印刷
100部~200部 安く印刷したい 価格を比較
10部単位で印刷部数を決めたい オンデマンド印刷
テカリ(光沢)を出したくない オフセット印刷
凹凸のある紙(エンボス紙)に印刷したい
紙の質感を変えたくない
とにかくきれいに印刷したい
200部以上 オフセット印刷

オンデマンド印刷

・版を使わない印刷方式。
・少部数(少ない枚数)、短納期(早く届く)に適している。
・トナーを紙の表面に熱圧着させるトナー方式が主流。

オンデマンド印刷の仕上がり特徴
・トナーを紙の表面に熱圧着させるため、印刷した部分(色がついている部分)に光沢がでます。コート紙の場合、見た目に大きな違いはないが、上質紙など非塗工紙(光沢のないざらついた質感の紙)は印刷した部分の光沢が目立ちます。
・凹凸のある用紙は凹んだ部分にトナーがしっかりと圧着されない場合があり、こすれなどによりトナーが剥がれてしまう場合がある。

オフセット印刷

・版を使って印刷する印刷方式。
・製版分コストがかかるため少部数に不向き。

オフセットは製版代がかかり少部数だと割高に
1枚あたりの印刷費はオンデマンド印刷の方が割高。しかし製版代がない分、少部数の場合はオンデマンド印刷の方が低価格になります。
一方、大部数になれば製版代を含んでもオフセット印刷の方が低価格になります。

多くの印刷サイトは

・オンデマンド印刷・・・200部以下
・オフセット印刷・・・100部以上

など対応部数が決まっているので、必要部数に合わせれば必然的に印刷方式が選べます。

100部〜200部の場合には、
・10部単位(120部など)で注文したい場合・・・オンデマンド印刷
・よりきれいに仕上げたい場合・・・オフセット印刷
・より安い方で作りたい場合・・・オンデマンド印刷とオフセット印刷で価格を比較
という感じで選ぶとよいでしょう。

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チラシ印刷におすすめのサイズ

一般的なチラシを作りたいという場合は「A4サイズ」を選びましょう。

A

用途
おすすめサイズ 参考サイズ
二つ折りのチラシ A3(420×297mm) 二つ折りにするとA4サイズ
定番のチラシ(おすすめ!) A4(297×210mm) 定番のチラシサイズ
ポスティングチラシ A5(210×148mm)
 店舗設置 A6(148×105mm) ポストカードとほぼ同じ
ポスティング、封入 A7(105×74mm)

「A3」サイズは大きいので、二つ折りチラシ(A4仕上がり)でよく使われます。また、タブロイド紙風のチラシを作る時にもおすすめです。
「A4」サイズは、定番のチラシサイズ。角2封筒に折らずに入ります。
「A5」サイズは、ポスティングチラシや店舗設置チラシにおすすめ。
「A6」サイズは、小さいので封筒などに入れる封入チラシや抽選券、招待券などにおすすめ。

一般的なコピー用紙はA4サイズです。半分に折ればA5サイズ、もう半分(1/4サイズ)はA6サイズ・・・となっていますので、コピー用紙を使うとサイズ感がイメージしやすいですよ。

B

用途
おすすめサイズ 参考サイズ
折り込みチラシ(おすすめ!) B4(364×257mm) 二つ折りにするとB5サイズ
角3/角4封筒に封入 B5(257×182mm) 大学ノートサイズ
ポスティングチラシ B6(182×128mm)
 店舗設置 B7(128×91mm)
ポスティング、封入 B8(91×64mm) 名刺とほど同じ

「B4」サイズは、定番の折り込みチラシサイズ。
「B5」サイズは、角3/角4封筒に折らずに入るサイズ。
「B6」サイズは、ポスティングチラシや店舗設置チラシにおすすめ。
「B7」サイズは、小さいので封筒などに入れる封入チラシや抽選券、招待券などにおすすめ。

B判は大学ノートがB5サイズなので、お手元の大学ノートを基準にするとサイズ感がイメージしやすいですよ。

チラシ印刷におすすめの用紙

一般的なチラシを作りたいという場合は「コート90kg」を選びましょう。

どの用紙を選んだらいいか分からないという場合は、次の3つから選ぶとよいでしょう。
選ぶポイントは「光沢感」です。

仕上がりイメージ おすすめ用紙
光沢のある仕上がり コート紙
光沢を抑えた仕上がり マットコート紙(マット紙)
光沢のないマットな仕上がり 上質紙

用紙種類

コート紙

コーティング加工をほどこした光沢のある用紙
写真のきれいに再現します。
光沢のあるスタイリッシュなチラシを作ることができます。

コート紙が向いているチラシ
・安く作りたい(多くのネット印刷でコート紙が最安)
・デザインの大部分が写真のチラシ
・光沢感を出したいチラシ

マットコート紙(マット紙)

光沢を抑えたコーティング加工をほどこした用紙
光沢が少ないので落ち着いた印象に仕上がります。
光沢を抑えつつ、写真などをきれいに再現できます。

マットコート紙が向いているチラシ
・落ち着いた印象にしたい

上質紙

コーティング加工をしていない少しざらついた用紙
光沢がなくマットな質感でナチュラルな印象に仕上がります。
(一般的なチラシはコート紙が多いので)質感の違う雰囲気のあるチラシを作ることができます。手触りもコート紙と異なるので触感も印象的なチラシになります。
ざらついた質感で筆記に向いています。
表面にコート剤がついていないので、ペンや捺印のインクの馴染みがいい。

上質紙が向いているチラシ
・落ち着いた印象にしたい
・雰囲気を出したい
・自然、環境に関するチラシ
・筆記や捺印をするチラシ

斤量

用途
おすすめ斤量 厚さイメージ
新聞折込、封入チラシ 70kg/73kg 薄めの紙
定番のチラシ 90kg チラシの定番の厚さ
高級感のあるチラシ 110kg 若干しっかりとした厚さ
高級感のあるチラシ、スタンプ、筆記 135kg しっかりとした厚さ
スタンプ、筆記 180kg ハガキと同等の厚さ
220kg ハガキより若干厚い

チラシの定番は「90kg」です。
封入チラシの場合、厚みや重さで郵送料が変わるので薄い紙がおすすめです。
スタンプラリーのチラシなど捺印をする場合は、厚みがあったほうが捺印しやすいので135kg以上がおすすめです。
180kg以上の用紙はハガキくらいの厚みがあり、広告宣伝目的のチラシとしては厚いです。イベントで配布するペーパークラフトやカードなど厚みを生かした印刷におすすめです。

さいごに

ネット印刷では選ぶ項目が多くて困ってしまう方もいるかもしれません。しかしポイントを抑えれば簡単に注文することができますよ。

チラシ印刷で選ぶのに困った時は、とりあえず

オフセット印刷
100部
A4サイズ
コート紙90kg

で注文してみるといいでしょう。
多くのネット印刷は上記の商品が安く注文できるよう設定してあります。
いわば「お試し価格」といった感じです。

これを基準にして「もっと厚い紙にしたい」「光沢を抑えたい」などカスタマイズしていくのもいいかもしれませんね。

今回の記事が少しでも印刷ライフのお役に立てれば幸いです。

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ベストプリントスタッフ

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