『「ベスプリ商店」商品開発レポート〜印刷工場で発生する損紙の商品化その1〜』も、ぜひ合わせてご覧ください。
印刷工場で発生する廃棄用紙。ヤレ紙以外にもう一つ気になっている紙資源があります。
仕入れた用紙が包まれてる梱包紙です。
片面にラミネート加工がされているクラフト紙で、ポリラミクラフト紙という紙です。
仕入れ用紙に関わらず、いろんなものの梱包紙としてよく使われていますよね。
梱包紙のゴミは印刷会社に限らず、仕入れ資材が包まれていた梱包紙が山積みになっているという業種がたくさんあるのではないかなと思います。
梱包紙は「ゴミ」出なく「資源」として回収しリサイクルできます。
古紙リサイクル技術の向上でプラスチックなどの異物も効率的に除去できるようになっており、ポリラミクラフト紙も資源として利用できるらしいです。
多くの自治体で複合素材の紙はリサイクルできない紙となっています。ラミネートをはがさないと資源回収できない場合もあるので、各自治体の指示にしたがって分別してくださいね。
寿命が短い梱包紙
基本的に一度包んだらゴミになる梱包紙の寿命は、短い代物と言えるでしょう。
この梱包紙を見ると、おばあちゃんが包装紙をきれいに畳んでお菓子の缶にとっていたのを思い出します。
どう考えても断捨離の対象で、整理整頓アドバイザー的な人に「いつ使うの!すぐ捨てなさい!」と怒られてしまいそうな品ですが(笑)、昔の人ってなんでもきれいに取っておいてましたよね。
本のカバーにしたり、手土産を包んだり、ポチ袋を作ったり、それなりに有効活用していたと思います。
包装紙の「セカンドライフ」といった感じでしょうか。
古紙として資源回収されて新しいものに生まれ変わるのも「セカンドライフ」と言えるのかもしれませんが、1回使っただけでまだきれいに部分も残っているのに、溶かして古紙パルプにしてしまうのはもったいないですよね。
せっかくだから、使えるところは使いたい。
ということで、使用済み梱包紙でも値札タグを作ってみたました。
クラフト紙のタグっておしゃれな感じですよね。十分使えそう!
ハンドメイド作家さんとかに使ってもらえたら嬉しいな。
裏面はラミネート加工でツルツル光沢のある仕様
続いて封筒も試作してみました。
梱包紙は印刷工程で発生する断裁紙と異なり用紙が大きいので自由度が高いので、いろいろなものが作れそうです。
ところどころシワがあるけど、商品として成り立つかな。
手作業と機械産業
使える部分を切り出して、穴を開けて、紐を通す。
手作業でできる簡単な作業だけど、手作業では生産性が低い。
ビジネスとして考えるとこれら(まだ使用価値があるもの)が活用されず処分されている現実にも納得してしまいます。
それでも、この企画は意義のあるものにしていきたいと思っています。
損紙(ヤレ紙)の値札ダグは今月中にベスプリ商店でプレ販売開始予定です。
糸の素材やサイズなども調整したいのでひとまずプレ販売という形で販売を開始しつつ、試行を続けてよりよいものにカスタマイズしていけらたなと思っています。
多くの方にこの企画を知っていただけたら嬉しいです。
以上、「ベスプリ商店」商品開発レポートでした!