インタビューアート

イラストレーターmaccoさんインタビュー「私にできることは絵を描くことでした」

今回のインタビューは、イラストレーターの茂苅 恵さんにご紹介いただいた、同じくイラストレーターのmaccoさんです。書籍や雑誌、広告などのイラストを手がけるmaccoさんにお話を伺いました。

 

maccoさんはどのようなお仕事をされていますか?

フリーランスのイラストレーターです。
書籍や雑誌、広告などに使われる絵を描いています。

 

ー最近手がけたものを教えてください。

『大人の発達障害 グレーゾーンの人たち』の装画

『大人の発達障害 グレーゾーンの人たち』監:林 寧哲 監:OMgray事務局(講談社)

 

『kodomoe 2020年8月号』イラスト制作

『kodomoe 2020年8月号』(白泉社)

 

『PATIO Life』イラスト制作

『PATIO Life vol.46』

 

 

―イラストレーターを目指したのはいつ頃ですか?

絵を描くのは幼い頃から大好きでしたが、特に目指そうと決めたことはなく、いつの間にかイラスト制作を仕事にしていたという感じです。

WEBデザインをしていた頃も仕事上のイラストを描いたりしていたのですが、個人的にもイラストの仕事を引き受けていて、段々そちらの比重が大きくなってきたので、思い切って会社をやめてみました。会社に属さず「フリーランス」という形で働きたいと思ったことが、ひとつのきっかけと言えるかもしれません。

ずっと音楽の勉強をしていて、本当は仕事もそちらの方面を選びたかったのですが、残念ながら音楽は才能がなかったみたいで、私にできることと言えば結局絵を描くことだけでした。なので、イラストレーターを目指したことこそありませんが、イラストレーターという仕事をしていることは、私にとって自然なことなのかなと思います。

 

ーWEBデザインの仕事はどんなことをされていたんですか?

WEBページのレイアウトなど見た目を制作、調整する仕事をしていました。

WEBサイト全体のデザインから、たくさんの写真を一枚一枚加工することまで、あらゆる作業をしました。

 

パレットクラブや鈴木成一装画塾などはWEBデザインの仕事を辞めてから受講したんですか

どちらもフリーになって、かなり経ってから受講しました。

フリーでイラストレーターを続けていくうちに、自分に足りないこともどんどん分かってくるし、知りたいこともどんどん増えてきました。
しっかり勉強して準備万端でイラストレーターになった、ということはなく、プロとして仕事をしながら同時に学び続けています。
今現在もオンラインのイラスト講座を受講して勉強中です。
やればやるほど目指すところが遠ざかる感じで、ずーっと「絵がうまくなりたいなあ」と思い続けています。

 

 

 

作品を作る上で意識している事はありますか?

まずは自分自身が、その作品を好きだとか良いとか、肯定できるものを作ることです。

特に仕事の絵は、時間など様々な制約があり、常に100%を目指すのは厳しいのですが…その制約の中で、最大限良い絵を描けるようにバランスを取っていくのも仕事の内、と日々自分に言い聞かせています。

 

特に印象に残っている作品があれば教えてください。

ライフワーク的に「ファミリーポートレート」という家族のポートレートを描くプロジェクトをやっています。
そこで描いた友達家族の絵が、最近では特に印象に残っています。
友達がまだ独身の頃からの付き合いなのですが、彼が家族を持ち時間や様々な経験を経て、その区切りのひとつとしての記念の絵を描かせてもらえたことがとても嬉しかったです。

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作品ができるまでの流れを教えてください!

(1)iPadとApple Pencilを使ってモノクロ線画で下描きをします。

(2)その線画をうすい色で直接画用紙に印刷します。

(3)下絵を元にアクリル絵の具や色鉛筆などで彩色します。

(4)仕上げにスキャナで取り込んで再びデジタルに戻し、色調整をしたり構成などを詰めることもあります。

デジタルはかんたんにやり直しができるので、あれこれアイデアを練るラフを作る作業はとてもはかどります。

その上で、絵具や鉛筆などの質感が欲しいので、そこはアナログ画材に頼っています。

 

憧れのイラストレーターはいらっしゃいますか?

たくさんいるので難しい質問なのですが、小林マキさん、イオクサツキさん、茂苅恵さんのお仕事にはいつもときめきます。
タッチに幅があって豊かに軽やかにご自分の絵を描かれているのが素敵だし目が離せません!

でも、挙げさせていただいた他にも本当にたくさんのイラストレーターさんの仕事を尊敬しています。

 

こんな仕事をしたいなどあれば教えてください。

CDのジャケットや小説のカバーや絵本など、物語のある作品のイメージを形として表現する仕事がしたいです。

 

現在のコロナ禍において、活動の変化があれば教えてください。

コロナ以前から、ひとり在宅で仕事をするスタイルなので、そこは変わりません。

でも、対面の打ち合わせはほぼなくなりオンラインになりました。
移動する時間が貴重なこともあるので、これは助かっています。

そしてオンラインでも、実際にお顔を見て話せるということは貴重だなと改めて感じました。
一緒に仕事をする方の顔を見て言葉を聞くと、シンプルに「この方のためにもがんばろう!」という気持ちがわいてきます。「会って話す」が持つエネルギーを改めて感じています。

 

ーSNSで愛犬ガブちゃんの写真を拝見しました(とっても可愛いです!)ガブちゃんとの出会いを教えてください。

先代の子(やはりコーギーでした)が亡くなって、寂しすぎて意味もなくただコーギーを見にペットショップなどに行っていたのですが、どの店にもコーギーは全然いなくて、ブリーダーさんのところに見学に行ったことがきっかけです。

その時は、犬舎の見学だけして帰ったのですが、後にそのブリーダーさんから私の家にぴったりの子犬が生まれた、と連絡が入りました。

最初はまだ飼う時期じゃないと思って断ろうかと思ったのですが、送られてきたまだ目も開いてないガブちゃんの写真を見ているうちに、愛情がむくむくと湧いてきてお迎えすることに決めました。

そしてガブちゃんが生後2ヶ月の頃に我が家に迎えました。

 

ー在宅で仕事をしている時、ガブちゃんはどのように過ごしているんですか?

現在は夫が平日ほぼ在宅勤務をしているので、夫の部屋に入り浸っています。

時々夫が出勤する時は、ちゃっかり私の部屋に来て、くつろいだりいたずらをしたりしています。

 

今後挑戦したい事がありましたら教えてください。

他ジャンルの方とコラボレーションした展示がしてみたいです。
写真とイラスト、音楽とイラスト、手芸作品とイラスト、のような…。
ぴんと来た方からのお声がけもお待ちしています!

イラストや仕事以外では、歩くことがメインの旅をしてみたいです。
リュックと水筒とカメラを持って、電車やバスも使いつつ、目的地から目的地を歩き回り疲れ果てて宿にたどり着き、また別の目的地へ…みたいなのんびりというより一心不乱な旅がしてみたいです。

 


 

※今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のためメールでインタビューにお答えいただきました。
お忙しい中、ご対応いただきありがとうございました!

 

macco/イラストレーター

京都市在住

WEB制作会社を経てフリーランスイラストレーターとして活動中

インターナショナルアカデミー パレットクラブイラスト教室(京都)修了
​鈴木成一装画塾 受講

https://www.maccomac.com/

twitter
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Instagram
https://www.instagram.com/macco.illustrator/

ベストプリントスタッフ

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