「イラストレーターになるにはどうしたらいいの?」
「フリーランスのイラストレーターはどうやって仕事を探すの?」
「副業としてイラストレーターをはじめるには?」
この記事ではこのような疑問におこたえしています。
・イラストレーターとは?
・イラストレーターになる方法
・仕事の探し方
などをご紹介!
イラストレーターに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
イラストレーターとは?
イラストレーターとは、イラストレーションを描くことを生業としている人のことをいいます。
・小説
・雑誌
・ポスター
・パンフレット
・パッケージ
・TV番組
・Webサイト
・アプリ
・ゲーム
など、世の中に存在するコンテンツの多くにイラストが用いられていることはあなたも感じていることでしょう。
イラストレーターはそういった場面に登場するイラストを描いて生計をたてています。
イラストレーターの中には兼業イラストレーターもいて、
・デザイナーをしながら
・芸人をしながら
・ミュージシャンをしながら
こんなことをしながら、イラストレーターの仕事をしている人もいます。
日本で有名なイラストレーターを3名紹介します。
・和田誠さん(ハイライトのパッケージ、週刊文春の表紙など)
・いとうのいぢさん(灼眼のシャナ、涼宮ハルヒシリーズの挿絵など)
・Noritakeさん(なるほどデザイン表紙、ドコモからのお知らせなど)
「名前は知らないけれど絵は見たことがある」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
学校卒業後、企業に就職してイラストレーターになった人もいれば、就職はせずアルバイトをしながらしだいに絵で食べれるようになった人もいます。
ここからはイラストレーターについてもっと細かく見ていきましょう。
イラストレーターの仕事
イラストレーターの仕事は、クライアントの依頼に応じてイラストを描いて納品することです。
いろんな分野の絵を描く人もいれば、専門分野に特化した人もいます。
・似顔絵イラストレーター
・メディカルイラストレーター(医療など)
・テクニカルイラストレーター(分解図など)
などがあり、デザイン事務所や広告代理店から依頼されて描くことがほとんどです。
クライアントの希望に沿ったものを納期におさめる必要があるので、描画力はもちろんのこと要望を正確に把握できるコミュニケーション能力も不可欠です。
イラストレーターの年収
イラストレーターの平均年収は約386万円です。(求人ボックス給料ナビ調べ)
求人サイトで検索してみると
・ゲーム会社イラストレーター 年収260〜450万円
・広告代理店イラストレーター 年収300〜500万円
・Web関連会社イラストレーター 年収250〜350万円
このような求人が多くあります。
都市部と地方で給与の差はそれほどありませんが、求人数は圧倒的に都市部の方が多いです。
イラストレーターに必要な資格
イラストレーターに必要な資格は特にありません。
・クライアントからの依頼に応えられる描画力
・要望を正確に把握するコミュニケーション力
こういったスキルが必要です。
学歴についても特に有名美大出じゃないとダメということもなく、専門的なイラストレーションの教育を受けていなくても活躍してるイラストレーターはたくさん存在します。
しかし、無名から有名になるにはまず実績が必要です。
最初の一歩となる仕事を受注するために、
・個展を開く
・Web上で作品を発表する
・ポートフォリオを作成して売り込み
など、あなたの能力を相手にわかってもらう行動は必要です。
資格ではなくスキルをアピールしましょう。
イラストレーターになる方法
イラストレーターになる方法を3パターンご紹介します。
【その1】企業のイラストレーター枠に就職する
【その2】フリーランスのイラストレーターになる
【その3】副業としてイラストレーターをはじめる
それぞれについて詳しく解説します。
【その1】企業のイラストレーター枠に就職する
イラストレーターのなり方でもっともポピュラーなのは、企業のイラストレーター枠に就職することです。
・ゲーム制作会社
・デザイン会社
・製造会社
など決して数は多くありませんが、さまざまな企業でイラストレーターを募集しています。
いわゆる「会社員イラストレーター」なんて呼ばれ方もしますが、そのメリットはこちら
1.収入が安定している
2.うまい人の技術を盗める
3.社会人経験が積める
普通に会社員として在籍しますので収入が月収制になります。
フリーランスだと仕事のあるなしが直接収入に影響しますが、会社員ならその心配はありません。
2番目については企業にもよるでしょうが、たいてい新入社員は先輩から指導を受け仕事を覚えていきます。
右も左も分からない状態から、受注して納品するまでの流れを手取り足取り教えてもらえるので、これは独立後も役立つことです。
また基本的な社会人スキルを身につければ、独立後クライアントとのやり取りもスムーズにできるでしょう。
このようなメリットに対して、次のデメリットがあります。
1.平均年収が低い
2.イラストに関係ない業務をすることもある
イラストレーターの平均年収は先ほど紹介しましたが約386万円です。
日本人の平均年収は461万円(国税庁)なのでそれと比べると低いことがわかります。
ですがWebデザイナーやグラフィックデザイナーの中には兼業でイラストレーターをしている方もいるので、そのように他のスキルと組み合わせて年収を上げることが可能です。
最近はVtuber人気もあって、キャラクターデザイン+モデリングスキルの組み合わせなどが人気です。
2番目に関しては、これも就職する企業によるのですが
・テレアポ
・接客
・事務処理
といった業務を兼務する可能性があります。
どれも身につければ戦力になる技術ではありますが、苦手な方にとってはストレスの原因にもなります。
イラストレーター以外の業務をする可能性があるかどうか、就活前に調べることをおすすめします。
イラストレーター志望者におすすめの学校
将来イラストレーターになりたい方へおすすめの学校を紹介します。
イラストレーターになるのに学歴は関係ありませんが、現在イラストレーターとして働いている方は
・美術、デザイン系の大学
・美術、デザイン系の専門学校
こういった学校へ進学してから就職している方が多いです。
進学をおすすめする理由は
・高度なスキルを習得できる
・関係者とコネクションを築ける
・専門性が高く、卒業後即戦力として働ける
このような点です。
日本中に美術やデザインを学べる学校は存在しますが、ここではその中からイラストレーターを目指す方におすすめの3校をご紹介します。
武蔵野美術大学
多くの著名人を卒業生に擁する武蔵野美術大学、通称ムサビ。
美大は即戦力の育成には向いていないとの意見もありますが、
「イラストレーターになりたいけど、他のことにも興味がある」
「いろんな人から刺激を受けたい」
「大学でやりたいことがある」
こんな思いがあり、かつ自分から行動できる能動動な方にはおすすめです。
武蔵野美術大学には
1.造形学部(美術、デザインが学べる)
2.造形構想学部(クリエイティブイノベーション、映像が学べる)
この2つの学部があります。
イラストレーターの育成に特化しているわけではないですが、高度でクリエイティブな環境に身を置くことで受ける刺激は大きいでしょう。
在学中からイラストレーターとして活躍している方もいます。
卒業生の中には、
- みうらじゅんさん
- リリー・フランキーさん
- 大田垣晴子さん
など多くの有名人がいらっしゃいます。
東京デザイナー学院
東京デザイナー学院は「デザインの総合校」ともいえる専門学校です。
各業界の人材ニーズに対応するべく、デザインに関するあらゆるジャンルを網羅した10学科があります。
その中にイラストレーション学科があり、専門性の高い授業で即戦力のプロを育成しています。
・デジタル、アナログ両方のイラストに対応している
・実戦で使うアプリケーションの操作を学べる
・現役のデザイナーが授業を行う
このようなメリットがあります
「本気でイラストレーターを目指したい」方におすすめの学校です。
アミューズメントメディア総合学院
アミューズメントメディア総合学院はクリエイターを育成する専門学校です。
- ゲーム
- CG
- アニメ
- 漫画
- 小説
など様々なエンターテイメントに特化した学科があり、その中にキャラクターデザイン学科があります。
産学協同をうたっており、在学中からプロの制作現場を経験できる特徴があります。
・デビュー、受賞、作品実績870作品以上
・デビューサポート、就職サポートが手厚い
・業界のトップクリエイターが指導
このようなメリットがあります。
キャラクターデザインに特化したイラストレーターになりたい方におすすめの学校です。
通信教育や海外留学という方法
「通いたい学校が遠いし県外は家族に反対されている」
「日本国内に通いたい学校がない」
そういった悩みを持つ方には
・通信教育
・海外留学
といった選択もあります。
仙台デザイン専門学校は、絵師・イラストレーターを育成する通信講座を行っています。
このほかにも多くのイラストレーター向け通信教育がありますので、Web検索や資料請求をして内容を比較してみてください。
また、海外留学という手段もあります。
私の高校時代の同級生で、卒業後イギリスの学校へ絵を学びに行った方がいます。
彼女は帰国後イラストレーターとして活躍しています。
「通信教育」と「海外留学」どちらを選ぶにしてもリサーチが重要です。
・インターネットで口コミや評判を調べる
・資料請求する
・学校の先生と相談する(学生の方)
このような方法でしっかりと下調べしましょう。
【その2】フリーランスのイラストレーターになる
フリーランスのイラストレーターとは、企業に属さず個人で仕事を受注するイラストレーターのことをいいます。
フリーランスのイラストレーターのメリットは
・働いた分だけ報酬が上がる
・働く時間、場所が自由
このような点です。
その一方で
・自分で仕事を見つけなければならない
・事故や病気で働けない=無収入
・経理や確定申告が面倒
といったデメリットがあります。
一般的には企業へ就職したのち、実力をつけてフリーランスとして独立する方が多いです。
フリーランスの仕事の探しかた
フリーランスのイラストレーターは下記のような方法で仕事を探しています。
1.ポートフォリオサイトを公開
2.SNSで発信
3.pixivに投稿
4.クラウドソーシングサイトで探す
5.求人サイトで探す
それぞれ詳しくご説明します。
ポートフォリオサイトを公開
まずはあなたの作品を知ってもらうためにポートフォリオサイトを公開しましょう。
- 作品
- 自己紹介
- 実績(あれば)
- 仕事を依頼してもらうフォーム
このような情報を掲載して、あなたの代わりにネット上で営業してもらいます。
どんなサイトを作ればいいかわからない方はこちらを参考にしてみてください。
「Webサイトなんて作れないよ〜」
という方のためにこのようなサービスも存在します。
無料ではじめられるポートフォリオ作成サイトです。
すでに作品がある方はさっそく作ってみてはいかがでしょうか?
SNSで発信
現在イラストレーターとして活躍している方の中には、InstagramやTwitterで作品を発信したことがきっかけという方もいらっしゃいます。
仕事を受注するコツは次の3つです。
1.ポートフォリオサイトのリンクを載せる
2.仕事用として独自ドメインのメルアドを作っておく
3.業務可能時間帯や納品ペースがわかるように書いておく
「この人は信頼して仕事を任せられる人か?」
仕事を頼む側はこういうところが気になります。
信頼度を上げる意味で上記を心がけてみてください。
pixivに投稿
pixiv(ピクシブ)はイラストや漫画、小説の投稿や閲覧ができる「イラスト・コミュニケーションサービス」です。
イラストレーターを探している企業の中には、pixivの投稿を見て仕事依頼のDMを送るところもあります。
pixivは二次創作系が多いイメージがありませんか?
「イラストレーターのポートフォリオに二次創作はNG」
という意見もありますが、例えば
・作品Aと作品Bがコラボした場合のイラスト
・作品Aのグッズ用デフォルメイラスト
こういったものであればアピールできる可能性もあります。
求人サイトを検索してみると「グッズ用のデフォルメイラストが描ける方募集!」という求人なんかが見つかります。
何を描いたらいいかわからないときは、「需要」から先に探して「そこにアピールできる絵」を描いてみてはいかがでしょうか?
クラウドソーシングサイトで探す
クラウドソーシングサイトとは、仕事を依頼する人・仕事を受けたい人のマッチングサービスを行うサイトのことです。
有名なのはCrowdWorks(クラウドワークス)やLancers(ランサーズ) です。
それぞれ登録無料です。
・単発の仕事、長期の仕事
・初心者向け、経験者向け
など、募集されている仕事の幅が広いので自分に合った案件を探すことができます。
「まずは実績を作りたい」方にも向いていますし、うまくいけば長く付き合えるクライアントとも出会えます。
しかし、中には悪質な業者もいますので「まともな案件」かどうか見極める力が必要です。
求人サイトで探す
求人サイトでイラストレーターの仕事を探すことができます。
フリーランスだと「業務委託契約」の仕事が受けやすいでしょう。
業務委託契約・・・会社が外部の人に業務を委託する契約のこと
在宅で働くデザイナーやコーダーの中には業務委託契約で働く方が多くいます。
報酬は時給や歩合など様々ですが、
・イラストレーターの求人が地元にない
・1日数時間だけなら働ける
このような方におすすめです。
【その3】副業としてイラストレーターをはじめる
副業としてイラストレーターをはじめたい方におすすめなのは
・イラストAC
・ココナラ
この2つのサービスです。
それぞれ特徴があるのでご説明いたします。
イラストAC
イラストACはフリーイラスト素材サイトのことです。
無料でイラストの投稿やダウンロードができます。
副業としてイラストレーターをはじめたい方は、まずこちらのサイトに絵を投稿してみてはいかがでしょうか?
・1ダウンロードにつき4円が貯まる
・発表の場になる
・仕事依頼がくることも
・イラストがダウンロードされるたび、日本赤十字社に寄付が行われる(社会貢献)
このようなメリットがあります。
「空き時間に描くから稼働時間がまちまち」
こういった方におすすめのサイトです。
イラストレーターの登録は無料なので気軽にはじめられるのも嬉しいですね。
ココナラ
ココナラはスキルの売り買いができるサービスです。
例えば
「今度の結婚式で〇〇風のウェルカムボードを描いてもらい」
なんて思ったとき、ココナラを利用してイラストレーターを探すことができます。
ほかにも
・SNSアイコンのイラスト作成
・Vtuber用イラスト作成
・お祝い用似顔絵作成
などたくさんのサービスが出品されています。
私も購入者として利用したことがありますが、ココナラの中でやりとりや決済が完了するので安心して利用できました。
出品は無料で、手数料は販売総額に応じて変わります。
忙しくなったらいつでも自由にサービスの受付休止ができますので、まずは気軽に登録してみてはいかがでしょうか?
まとめ
以上、イラストレーターのなり方をご紹介しました。
1.学校で学んだあと、企業のイラストレータ枠に就職する
2.フリーランスのイラストレーターとして自分で仕事を見つける
3.副業としてイラストレーターをはじめる
この3つのパターンを紹介しましたがいかがでしたか?
イラストレーターに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
イラストレーターに関してよくある質問
イラストレーターとはどんな職業ですか?
イラストレーターとは、イラストレーションを描くことを生業としている人のことをいいます。
イラストレーターの年収はどれくらい?
求人サイトから見てみると大体以下のようになります。
・ゲーム会社イラストレーター 年収260〜450万円
・広告代理店イラストレーター 年収300〜500万円
・Web関連会社イラストレーター 年収250〜350万円
イラストレーターに必要な資格は?
イラストレーターに必要な資格は特にありませんが、挙げるとすれば以下のようなスキルは必要になってきます。
・クライアントからの依頼に応えられる描画力
・要望を正確に把握するコミュニケーション力